人間の苦悩の根源は執着心(または我執)です。この心をなくすことができれば苦悩はなくなります。浄土真宗の開祖である親鸞(※A)でさえどんなに苦行を積んでも人間の執着心を捨てることはできませんでした。それぐらい、この執着心というのはどうすることもできないのです。人間が生きているときはこの執着心と付き合っていかなければならないのです。
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しかし、捨てたり、なくしたり、することはできませんがこの執着心を少なくすることは努力によってできるのではないでしょうか。「少欲知足」と言う言葉を聞いたことがあると思います。「欲を少なく、今あるもので十分満足することが幸福であることを知る」という意味です。まさに執着心をコントロールしている状態です。人間はどうすることもできない執着心を少なくしてコントロールできるようになれば苦悩の問題も少しは光が見えてくるのではないでしょうか。
次に、より具体的な問題を下記に列記しました。この問題をプラス思考で考えた場合、どんな考え方をすれば自殺しないで乗り切れるのかを簡単ではありますが一例として考えてみました。
① 事業に失敗して三億円の負債があり資産を全部処分しても返しきれない債務超過になっている。
・・・お金を大切にしてこなかったので天罰が下ったんだ。これからはきちんと法律で借金の整理をして、人生を一から勉強し直しだ。人間生まれてくるときは体一つだ。死ぬときは何も持っていけない。生きているときに全部使って本望だ。かえって清々した。今までのことを猛反省しやり直そう。
② うつ病や神経症などの心の病で治療している場合
・・・今まで、がむしゃらに働いてきたので天が私に休日を与えてくれたんだ。こんな機会はめったにない。ゆっくり休もう。きちんと医者へ必ず行き、ゆっくり休んでいればそのうち治るだろう。仕事のペースが落ちたとしてもそれは仕方がない。とにかく健康が第一である。体を壊してまで働くことはない。まずは健康を取り戻そう。
③ 収入が少なく生活が大変である。
・・・倹約する極意を覚える絶好のチャンスだ。この機会に徹底的に倹約しよう。家計簿もしっかりと付け、食料の無駄遣いを徹底的になくそう。倹約をどこまでやれるか挑戦してみよう。
※意外と貯金もできるようになったという人がたくさんいます。
プラス思考の一例を列記してみました。この内容からプラス思考した場合、執着心が少なくなっていることにお気付きかと思います。人間はこのように執着心を少なくすることでプラス思考にシフトすることができるのです。逆に執着心をコントロールできない人は、ひとたび何か問題がおきたときに大きな事件がおきてしまうのです。例えば男女の別れ話がもつれたときに、突然一方が殺されたりするのです。よくニュースで聞くと思います。このことからも分かるように執着心をコントロールすることは大切なことです。しかしなかなかコントロールすることは容易ではありません。ある程度、訓練が必要です。ここでは簡単に紹介しておきます。
簡単な訓練法の一例
あなたがパチンコ店に入ってそんなにお金を使わない間に「大当り」がきて、あっという間に5箱出たとします。あなたは、「もっと出るのではないか」と思って連続して遊ぶか、それとも「もう出ないので景品に交換しよう」と思うか。どちらですか。ここでなぜパチンコかということです。パチンコは人間の執着心を利用した商売の王様だからです。普通の人間はこのような場合はもっと出るのではないかと思って連続して遊びます。このような人はすぐに景品に交換して家に帰ってください。この行為が訓練になるのです。ここで分かってもらいたいことは、自分の欲望と反対のことを考える訓練をしてもらいたいのです。このことを分かってもらいたいためパチンコを例にしました。何もパチンコを積極的にやってください、ということではありませんので誤解のないようにお願いします。
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このように欲望と反対のことを考える訓練をすることによって執着心をコントロールすることがすこしずつではありますができるようになります。そうすればプラス思考にシフトしていくことも簡単にできるようになると思うのです。このように人間は何回も申し上げますが、プラス思考で人生を歩んでいけばどんな不幸に遭遇しようとも乗り切ることができるのです。そしてプラス思考する癖がつけば人生は何倍も楽しくなるのです。「命さえあれば人間は何回でもやり直しができるのです。このことを頭に刻み込んでください。自殺という愚かなことだけは絶対にしないでください。」「ストップ・ザ・JISATSU」です。
人間を苦しめる源の一つに「罪の意識」があります。自殺をストップさせるには、この「罪の意識」を何らかの方法で処理しなければなりません。ここではこの「罪の意識」を前向きに処理する一つの方法を載せました。参考にしていただければ幸いです。
罪の意識の処理方法の一例
人間は人生のマイナス局面に出会うと「罪の意識」で自分を苦しめる性格を持っています。(個人差によって意識の度合いは異なります)。これがなかなか大変なものなのです。この意識で押しつぶされて自殺する人さえいるのです。ここではこの「罪の意識」の処理方法の一例を載せました。次のプラス思考で乗り切ってください。
・・・「わたしはいままで悪いことばかり考えていました。これからは心を入れ替えます。そして人のため、社会のためにも一生懸命働いて罪滅ぼしもさせていただきます」
ここで大切なことはとにかく前向きに処理する ことです。この考え方が明るい方向へと向かう分岐点になるのです。最重要点です。
ここではあくまでも一例として載せていますが、あなたも前向きな処理方法を独自に考えて実行してみてください。
※もし仮にあなたが法に触れる犯罪を犯していた場合は、速やかに自首して罪の処理を実行してください。苦しみから解放されます。又、罪の意識の度合いが強ければ強いほど社会のためになる良いことを、それと比例してたくさん実行していくことが罪を滅ぼす一つの方法です。
◎最後になりますが下記に「罪滅ぼしの法則」として前文の内容をわかりやすくまとめてみました。参考にしてみて下さい。
社会奉仕等の善行の量(青色の中の面積)
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罪を感じる度合いがレベル10の場合は△ABCの面積分の善行を行う。レベル20の場合は△ADEの面積の善行を行う。 |
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(2) |
罪を感じる度合いが強ければ強いほど社会奉仕等の善行の量を多くしなければならないのです。そうすることによって「罪の意識」というマイナスを社会奉仕等の善行というプラスで心の中から追い出すことができるのです。 |
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(3) |
「罪の意識」は自分を責める方向へと向かいます。その自分を責めるエネルギーを社会奉仕等の善行に向けて下さい。自分を責め続けると自分をどんどん傷つけ、自滅していくのです。このようなことにならないために「自分を愛してください」、「自分を大切にしてください」。もう一度申し上げます。「自分を愛して下さい」、「自分を大切にして下さい」。この思いが大切なのです。自分を愛することが人を愛することにつながっていくのです。 |
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※(A)親鸞・・・・鎌倉時代の僧侶。主な著書に「教行信証」
【確認】「歎異抄」は親鸞の著書と思っている方が多いと思いますが、実は弟子の唯円(ゆいえん)が親鸞の教えを書き留めた書なのです。
(注) |
ここで説明している「罪」は犯罪をした「罪」ではなく、人から借金をして最終的に迷惑をかけたこととか、人を裏切ったこととかの不義などのこととか、自然の感情で感じる罪の意識の類に関することをさしています。犯罪の罪は法律によって罪の償いを当然しなければなりません。
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